
ウェアラブルデバイスの今後について
次世代のデバイス
情報端末、デバイスと呼ばれるものの進歩というのはここ十数年で非常に大きなものだといえるでしょう。
90年台においては家庭用のパソコンというのがデバイスとしては最も一般的なものでした。
それが段々と小型化することによってノートパソコンというものが登場し、これもまた一般的なものへと変わっていきます。
その後暫くの間本格的なデバイスの改革というのは起こりませんでしたが、2010年台になってスマートフォンが大きく普及し、デバイスは「パームトップ」(手のひらサイズ)の時代へと変化してきました。
これ以上、小型化によるデバイスの進化というのは考えにくいでしょう。
では、今度はどのように進化するのか?今注目されているのが「ウェアラブルデバイス」です。
ウェアラブル、というのは「装着できる、着ることができる」という意味です。
具体的には今「メガネ型デバイス」や「腕時計型デバイス」というものが注目を集めており、実際の普及に向けて開発が進められている状況です。
実際、スマートフォン業界を牽引したことでも知られるAppleは腕時計型デバイスの第一弾であるAppleWatchを発売、世界でも注目を集めることとなりました。
できる事の範囲はまだまだ大きい状況ではなく、今後の開発が待たれるという状態ではあるものの、未来のデバイスとして今後が期待されていることは間違いありません。
小型化によって進歩してきたデバイスの進化の方針は、ここにおいて大きく転換することになるでしょう。
「直感的に利用出来るデバイス」としての価値が高まっていくことになるわけです。
ウェアラブルの方針
では、ウェアラブルデバイスにおけるポイントというのはどういったところにあるのでしょうか?
これまでのデバイスと大きく違っている点の1つとして「美的感覚」が重要視されやすい、ということを挙げられます。
デスクトップパソコンやノートパソコン、ひいてはスマートフォンにおいて、見た目というのはそれ程重要な要素ではありませんでした。
形自体は同じで、塗装だけが違っている、という程度のもので十分だと考えられる傾向があったということです。(思えば携帯電話はウェアラブルに似ており、デザインの多様性が認められましたが)
例えば腕時計型デバイスの場合、端末としての有用性はもちろんのこと、腕時計として見た時にもあまりにもひどい見た目ではないことが求められるでしょう。
メガネ型デバイスの場合には顔に装着されるのですからなおさらです。
性能と見た目とのバランスをいかに取るのか、ということが今後のウェアラブルデバイスにおける課題の1つであり、面白い改革が期待出来そうなポイントの1つということになるでしょう。
現在ではまだまだ高額なウェアラブルデバイスですが、これはまだこれが黎明期であるからに過ぎません。
思い出してみれば、家庭用のパソコンも最初は非常に高額なものでした。
今では同じ価格ならばより高性能なものが、最低限でよければより安価で購入できるようになっています。
この背景には多くの人が利用するようになり、大量生産が出来るようになった、ということがあげられるでしょう。
今後ウェアラブルデバイスがより一般的なものになっていけば、価格の問題というのは克服されていくであろうことが考えられます。
重要なのは、これをいかにして一般的なものにしていくのか、ということでしょう。