nanapi代表取締役社長 古川健介(けんすう)氏

nanapi代表取締役社長 古川健介(けんすう)氏

有名情報サイト

IT業界のキーパーソンとして、二人目に紹介するのは「古川健介氏」です。
名前自体はそれ程有名ではないかもしれませんが、運営しているサイトの名前を聞くと、おそらく多くの人が聞き覚えがあるでしょう。
古川氏が運営しているのは「nanapi」という情報サイトです。
ご存じない人にも一応説明しておくと、nanapiは幅広い情報を集めて公開し、分かりやすい形で情報提供を行っているデータベース的なサイトで、知りたいことが有ればここで検索すれば様々な情報がえられる、ということで知られています。

nanapiはそういった性質から「生活の知恵が集まる情報サイト」として多くの人に利用されるようになりました。
その情報の幅の広さというのが評価のポイントで、「wikipediaを生活に向けて落としこんでいるようなもの」としてイメージされています。
では、このnanapiを運営している会社の代表取締役でもある古川氏はどのような人物なのでしょうか?起業に関する考え方なども含めて紹介します。

まず古川氏は、IT系起業のスタートアップに必要なのは「営業1人とエンジニア1人」だとしています。
最初から大所帯である必要は全くなく、最低限の人材からでも始めることができるのがIT起業の魅力の1つである、としているわけです。
そこにおいて重要なのは「コンセプト」であり、このコンセプトがいかに多くの人に興味を持ってもらえるものであるのか、ということが成功と失敗を分けるポイントであろうと分析しています。
例えばnanapiの場合、「結果」ではなく「プロセス」の情報を得たいという人を対象にしたサイト作りをしており、それが多くの人に注目されるようになって成功したのだといいます。

起業家にとって必要なこと

では、古川氏は自分も含めて、起業家にとってはどのようなことが重要であると考えているのでしょうか?
氏はそれについて「自分の性質を見極める能力」だとしています。
そもそも自分が興味のない分野のビジネスを展開しようとしても難しく、自分がどんなことが好きであるのか、どんなことに興味があるのか、ということを主軸として考えるべきだ、ということを言っているわけです。
ソクラテスではありませんが「無知の知」こそが重要で、自分が出来ないこともしっかり把握しておくことによって、事業展開の上で失敗する可能性を排除していくことが出来るわけです。

最近では日本の起業支援も大きくなってきており、今後起業がしやすい時代が訪れるとも述べており、若い人たちにもエールを送っています。