ドローンビジネスの展望

ドローンビジネスの展望

多様な利用方法が期待できる

皆さんドローンというものをご存知でしょうか。
官邸屋上に着陸させるというた事件に利用されたことで話題となり、それが理由で知ったという人も多いかと思います。
ただ、その事件だけを見てみるとまるでテロリスト用の道具に見えてしまいますが、このドローンというのは本来平和的な、しかも多様な利用方法が期待できるものなのです。
では、そもそもドローンというのがどのようなものなのか、ということについて簡単に見てみましょう。

ドローンがどのようなもので、どんなメリットがあるのか、ということについては以下のサイトに詳しく紹介されていますので、そちらも御覧ください。
>>ドローンの課題と可能性
この議論の内容によると、メリットとしては「見る」「運ぶ」「作業」の3つが挙げられており、逆にデメリットとしては「インフラ」「安全性」「倫理・犯罪」が挙げられています。
では、それぞれについてより具体的に考えてみましょう。

まずはデメリットの部分から見ていきます。
デメリットの1つ目である「インフラ」というのは、空中においては空港付近などの一部を除き、交通上の利用規制が存在していない、ということです。
現在のところそれほど気にする必要があるものではありませんが、もし今後ドローンがより一般的に普及することになると、衝突事故や混線事故など、危険性を伴う事故につながってしまう可能性がある、というのがこのデメリットです。

2つ目である「安全性」もこれに関わるものです。
こちらについては対外的なものではなく、そもそもドローン自体が制御不能になってしまうような問題が発生しないか、ということがポイントです。
ドローンは複数のプロペラでホバリングを行うようなシステムを取っており、従来のラジコンヘリなどに比べると格段に安定性が高いものです。
しかし、突風などが発生すれば墜落の危険性はあり、その点についてどのようにカバーするのかは議論の価値があるでしょう。

3つ目である「倫理・犯罪」は、最初に紹介したテロにも繋がることです。
実際、このドローンというのは非常に小回りがきき便利であるために、様々な犯罪行為に利用することが出来てしまうという事実があります。
例えばカメラを搭載して盗撮を行ったり、爆弾を乗せて特攻させるなど、その犯罪上の懸念については枚挙に暇がありません。
これについてはどのように法整備をしていくのか、利用上の制限を行っていくのか、ということが今後の課題となるでしょう。

ビジネス利用の魅力

では、逆にこのドローンを利用することによってビジネス上、どのような魅力があるのでしょうか?
まず1つ目としては、「見る」ことによるビジネスです。
例えば人の目が届かないような場所、高層マンション上部の外壁などをチェックする場合、ドローンにカメラを搭載することで地上にいながら簡単にチェックを行うことが出来ます。
この他にも、レスキューの際に人が侵入出来ない場所の撮影を行って手がかりを掴んだり、空撮に利用する、ということも十分可能でしょう。

次に「運ぶ」ことによるビジネスです。
ドローンはプロペラが多いことで揚力が強いため、従来の小型プロペラ機に比べて積載量が大きい点にメリットがあります。
普通であれば陸路でなければ運搬できないものでも運搬することが出来る可能性があるでしょう。
実際アメリカでは通販の宅配の方法の1つとしてドローンの検討が始まっているというニュースもあり、物流に革命をもたらす可能性は十分あります。

最後に「作業」によるビジネスです。
これは例えば従来ならばヘリコプターを利用していたような大規模な農薬の散布などに利用したり、荷物を運搬するのに使ったり、というように多岐に渡る利用目的が考えられます。
このように、ドローンを利用したビジネスチャンスというのはいくらでも存在しています。
デメリットとの兼ね合いや、今後の法規制の方向性を見ながら、利用の可能性を検討してみるのも面白いでしょう。