ビッグデータの活用事例

ビッグデータの活用事例

膨大な情報を利用する

インターネットが発達したことによって、最も大きく変わったことは何でしょうか?
生活レベルでみてみると、ショッピングがしやすくなったことなども1つとしてあげられるでしょう。
ただ、ビジネスレベルでみてみた時最も大きな違いであるのが「情報集積が簡単になった」ということではないでしょうか。
インターネットを通じて、マーケティングのために利用できる情報を集めることは簡単になり、かつその情報量も膨大なものとなりました。

そういった中で、このような情報のことを「ビッグデータ」と呼ぶことがあります。
今後このビッグデータをいかにして活用していくのか、というのが重要なポイントとなってくると言われています。
では、ビッグデータの活用例としてはどのようなことが考えられるのでしょうか、業界毎に使われている方向性というものを見てみましょう。

まずはウェブ業界です。
ウェブ業界においてビッグデータというのは顧客情報や嗜好などを含む、マーケティングの宝の山だと考えて良いでしょう。
この情報を上手く利用することによって適したサービスを提供し、多くの人に利用してもらえるようにしていくことができます。
では、他の業界においてはどうでしょうか?

金融保険業界においては、「不正」がないかどうかを見極めるための情報源として利用されることがあります。
こういった業界においてはどこにお金を貸すのか、ということが重要であり、もし不正がある場所に貸してしまえば自社の信用問題にもつながります。
過去の取引やリスクなどを分析し、稟議の助けとすることができるわけです。

次に、通信放送業界においては、ログ解析やネットワーク解析を通して、より適切な通信方法を考えることに利用されます。
放送業界では視聴率を分析することによって、どの番組をどのような人が見ており、どんなところが魅力的なのか、ということを分析する材料とすることができるでしょう。
この他にも、製造業では品質の分析に利用できたり、小売業ではプロモーションの分析に利用できたり、とその利用範囲は枚挙に暇がありません。

使い道を見極める

ただ、勘違いしてはならないのは、どんな場所でもいかなる場面でもビッグデータが活躍することが出来るか、というとそうではないということです。
このビッグデータというのは文字通り膨大な情報量であり、これを分析して読み解くためにも大きな労力とコストがかかります。
本当にその労力とコストをかけて分析するに足る価値があるのかどうか、見極めなければなりません。
その上で利用するのであれば、ビッグデータは多くの企業における助けとなることでしょう。