Ruby言語開発者 まつもとゆきひろ氏

Ruby言語開発者 まつもとゆきひろ氏

プログラミング言語

プログラミングには専門のプログラミング言語というものが利用されます。
有名なものとしてはC言語やHTML、JAVAなどがあるでしょう。
このプログラミング言語も時々新しいものが生み出され、新しい流れになっていくことがあります。
最近そういった流れを生み出したのが「Ruby」と言う言語です。

今回紹介するのはこのRuby言語の開発者である「まつもとゆきひろ」氏です。
Matzというニックネームでも知られており、世界中で有名な日本のソフトウェア開発者でもある彼は、どのようにしてRubyを開発するに至ったのでしょうか?

Rubyの開発についてまつもと氏は、「一生ものの趣味」であると述べています。
仕事としてしてきたということではなく、あくまでも趣味としてしてきたことが結果として成功し、広く知られるようになった、という「結果ありき」ではない開発背景があったことを述べています。
実際Rubyの開発には20年という長い時間がかかっており、始まった頃には全く無名のものでした。
それが段々と生長していくまで開発を続けることが出来たのは、それ自体が楽しみであったからだと振り返っています。

言語開発のハードル

まつもと氏はRubyの開発において最も難しかったこととして、「最初の半年」だと述べています。
一度動き始めてしまえばその後飽きることも、辛く感じることもなかったものの、動き始めるまでは非常に辛い半年であったと振り返ります。
これはRubyの言語特徴も関係していることで、オブジェクト指向言語であるという関係上すべてをオブジェクトとして扱うようになっています。
この管理のための仕組みを作成することがRubyにおいて最も難しかったことであり「最初で最大のハードル」であると述べています。

同時にRuby開発において最も大きな喜びであったのも、初めて「Hello,World!」が表示された時だ、と振り返っています。
この時点ではまだまだできる事が殆ど無い小さな言語でも、産みの苦しみを乗り越えた瞬間のことを笑顔で振り返っていました。