MITメディアラボ教授 石井 裕氏

MITメディアラボ教授 石井 裕氏

日本から世界へ

「世界で活躍し日本を発信する日本人」の一人として内閣府から指名された技術者がいます。
その人が今回紹介するキーパーソン「石井裕」氏です。
石井氏はマサチューセッツ工科大学で情報工学を専門として授業をする教授であると同時に、情報工学の権威としても知られています。
では、石井氏の研究とはどのようなものなのでしょうか?

石井氏の研究は「現実世界に存在するものの世界を、サイバースペースに接続すること」です。
要するに、手で触れるものをサイバーに、サイバーなものを手で触れるものへと変換するためにはどんな方法があるのか、ということを研究しているわけです。
デジタル情報の有形化と直接操作のユーザーインターフェース技術の開発者として高い注目を集め、マサチューセッツ工科大学ではテニュアという終身在職権を与えられるなど、大きな実績を残している人物でもあります。

石井氏の人物像

では、石井氏の人物像についても見てみましょう。
石井氏は自分のモットーとして「人の二倍働き、三倍成果を出す」というものを掲げています。
多くの成果を出すためにはその分努力が必要である、ということを根幹としているわけです。
では、石井氏はどのようにして現在のような情報工学のエキスパートとなっていったのでしょうか?

札幌南高校を卒業した後、北海道大学の工学部電子工学科へと進学、その後北海道大学の情報工学専攻で修士を取得しています。
ここまでは一般的な情報工学の学者としてそれほど大きな違いがあるわけではありません。
この後は当時の電電公社に入社して論文を書き続け、工学博士を取得、その実力を利用してドイツの研究員として花を咲かせることになります。
ここから本格的な研究者としての人生がスタートし、今の立場に至るまで努力を続けてきた、というわけです。